見積もりの構造を理解しても、現場ではまた別の現実がある。それは「選ぶたびに自然と上がる仕組み」。
ケーキの単価は「積み上げ型」だった
ケーキは人数×単価で決まる。見積もりを見た瞬間、こう思った。
「これ、想像より上がるやつだな」
- 1,000円 → ほぼクリームのみ(フルーツなし・装飾ほぼなし)
- 1,200円〜1,400円 → まだ現実的じゃない見た目
- 1,500円 → ようやく「まあこれなら…」という水準
ここで冷静になると、100人のゲストだと:
- 500円の差 → 5万円アップ
- 1,000円の差 → 10万円アップ
この積み上がり方が納得できなかった。だから私はウェディングケーキ自体をやめた。
その代わりにやったのが、お肉でのファーストバイト。これは今振り返っても本当に良かった判断だったと思う。
試食は「営業用の世界」だった
試食はかなりテンションが上がった。ステーキ、フォアグラのソテー、ボルチーニのパスタ。正直、「これが出るなら最高だな」と思った。
でもあとで気づく。それは当日のコースとは別物だった。
試食で見せてくれるのは、あくまで「一番良いところ」。だから私は途中から、有料でもいいから当日提供される全コースを見せてもらうことを重視した。写真だけでなく、実際の内容を確認する。これが大事だと思う。
ドレスは「削る」より「調整」だった
ドレスは正直、ちゃんと納得したかった部分。だから削るというより、「納得できるものを選びつつ条件を調整する」という考え方にした。
提携先の中で一番気に入ったショップを選び、「アクセサリー込みにしてくれるなら今日決める」と伝えたら、意外とすんなり通った。
向こうも売り上げゼロよりはいい。レンタルのアクセサリーなら追加コストはほぼかからない。だから意外と飲んでもらえることがある。
全部「ちょっと」が積み重なる
現場で一番しんどかったのはこれ。
料理、少し上げますか?
ケーキ、もう少し見栄え良くしますか?
装花、少し足しますか?
全部「ちょっと」なんだけど、全部足すと普通に跳ねる。気づいたら「理想を叶えるほど高くなる構造」になっている。
これを防ぐには、最初から自分の優先順位を決めておくことしかない。

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